無期雇用派遣

無期雇用派遣での派遣先変更は可能?注意点と理由の伝え方を解説

無期雇用派遣での派遣先変更は可能?注意点と理由の伝え方を解説

「派遣先が合わない」「別の職場で心機一転働きたい」と感じることは、決して珍しくありません。とくに無期雇用派遣では、雇用契約が継続している分、派遣先が固定されやすいという印象があるかもしれません。ですが、一定の条件を満たせば派遣先の変更も可能です

この記事では、派遣先変更が認められるケースや注意点、希望が通りやすくなる伝え方まで、実践的に解説していきます。


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目次

無期雇用派遣でも派遣先を変更できる?基本の仕組み

無期雇用派遣では、雇用は継続したまま派遣先を変更できる制度となっています。その背景には、「雇用契約」と「就業先」が分かれている仕組みがあります。

 

無期雇用派遣の「雇用契約」と「就業先」の違い

無期雇用派遣とは、派遣会社と無期限の雇用契約を結び、派遣先企業に就業する働き方です。つまり、仕事がある・ないに関わらず、雇用そのものは派遣会社と続いています。

このため、就業先(派遣先企業)が変わっても雇用契約はそのまま維持されます。あくまで「働く場所」が変わるだけで、雇用が打ち切られるわけではありません。

派遣先企業との契約が終了しても、派遣会社は次の職場を探して雇用を継続する責任があります。これが、無期雇用派遣の“安定性”を支える大きな特徴です。

 

派遣会社が変更を決定するタイミングとは?

派遣先の変更は、基本的に派遣会社の判断によって行われます。以下のようなケースで変更が検討されます。

  • 派遣先企業での業務が終了したとき(契約満了や事業の縮小など)
  • 派遣社員本人から仕事内容・職場環境に関する相談や申告があったとき
  • 派遣先との相性やパフォーマンスに課題があると派遣会社が判断したとき

派遣会社は、契約内容・本人の意向・派遣先の状況を踏まえて、就業の継続が難しいと判断した場合に、新たな派遣先の紹介を行います

 

実際に派遣先変更があった事例と理由の傾向

実際の派遣先変更には、以下のような理由が多く見られます。

  • 職場環境や人間関係が合わなかった
  • 仕事内容が事前の説明と異なっていた
  • 通勤時間や勤務時間が生活と合わなくなった
  • 派遣先企業の業績悪化や部門再編で契約終了になった
  • キャリアアップのため、よりスキルが活かせる職場を希望

このような事例からも分かるように、「派遣先の変更」は例外的ではなく、働き続ける中で自然に起こり得る選択肢です。派遣会社とのこまめなコミュニケーションが、後悔しない変更につながります。

 

派遣先変更が認められる主なケースとは

 

派遣で働く女性が上に指を指してる

無期雇用派遣では、雇用契約は継続されるものの、派遣先での勤務に悩みを抱えるケースもあります。派遣先の変更が認められるのは、一定の合理的理由がある場合です。以下のようなケースが、実際に変更を申し出る際の代表的な理由です。

 

業務内容が当初の契約と著しく異なる

派遣契約時に提示された業務と、実際の仕事内容が大きく異なる場合、労働者の同意を得ずに内容が変更されることは本来あってはなりません。たとえば、「事務業務」として契約したのに、実質的には営業補助や受付業務ばかりが任されているような場合は、派遣先変更の申し出が正当とされる可能性があります。

 

ハラスメント・人間関係の深刻なトラブル

パワハラ・セクハラなどのハラスメントや、職場の人間関係が原因でメンタル面に支障が出ている場合は、派遣先の継続が困難と判断されます。早めに派遣会社へ相談することで、別の職場への切り替えやフォロー体制の強化を図ることが可能です。

 

通勤困難・健康上の理由・ライフスタイルの変化

引越しや家族の介護、体調不良など、就業条件の継続が難しくなる事情が生じた場合も、派遣先の見直しが検討されます。無理に続けることで健康や家庭に悪影響を及ぼすリスクがある場合は、環境を見直すことが重要です。

 

スキルやキャリアのミスマッチ

就業してみて「想像していた仕事内容と異なる」「習得したスキルが活かせない」といったキャリア上のミスマッチも、派遣先変更の理由として受け入れられることがあります。特に長期的なキャリア形成を見据える場合、職場との適性は重要なポイントです。


派遣先の変更は理由や伝え方次第で実現することも少なくありません。エクシードジャパンでは、こうしたケースにも丁寧に対応し、長期的に働き続けられる環境を提案しています。
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変更希望が通りやすくなる「伝え方」のコツ

無期雇用派遣で派遣先の変更を希望する場合、その伝え方ひとつで、派遣会社の受け止め方や対応が大きく変わります。正当な理由があっても、伝え方が感情的だったり曖昧だったりすると、スムーズに希望が通らないことも。ここでは、変更希望が通りやすくなる伝え方のポイントを紹介します。

 

感情的ではなく客観的に理由を整理

「もう限界です」などの感情的な訴えではなく、業務内容や職場環境に対して感じた客観的な課題を整理することが大切です。たとえば、「業務の9割が当初と異なる内容になっており、負担が大きい」など、事実に基づいた説明を心がけましょう。

 

自分のキャリアやスキルに基づく提案型の伝え方

単に「この職場が合わない」ではなく、「今の職場ではスキルを発揮しきれないため、こういった業務内容の環境を希望する」など、キャリアを軸にした“提案型”の伝え方が効果的です。派遣会社も紹介先を検討しやすくなります。

 

「今の派遣先の●●が難しい」+「こういった環境でなら活かせる」

以下のように、現在の状況と理想の環境をセットで伝えると、説得力が増します。

  • 「現在はコール対応が中心で精神的に負担が大きいのですが、データ入力や資料作成の業務なら集中力を活かせると思います」
  • 「複数拠点をまたぐ業務が多く、通勤負担が大きいため、1拠点で完結する職場を希望します」

 

希望の変更時期や業務内容も具体的に伝える

「できれば早めに」ではなく、「今の契約終了タイミングにあわせて次の職場を検討したい」「週5日勤務の事務職を希望」など、時期や職種を明確に伝えましょう。現実的な調整がしやすくなり、ミスマッチも防げます。

 

変更希望を出す前にチェックすべき注意点

派遣会社との雇用契約内容の確認

派遣先の変更を申し出る際は、勢いだけで動くのではなく、自分の雇用条件や仕組みを冷静に確認しておくことが大切です。無期雇用派遣という安定性の高い働き方だからこそ、変更には事前の準備と理解が必要です。

 

派遣会社との雇用契約内容の確認

まず確認すべきは、現在結んでいる雇用契約の内容です。以下の点を中心に、契約書を事前に読み返しておくと安心です。

  • 勤務条件(勤務時間・休日・勤務地など)
  • 契約の更新ルール
  • 派遣先変更時の取り扱い方針

また、担当者と相談する前に書面を確認しておくことが大切です。口頭でのやりとりだけで進めると、後にトラブルになる可能性もあります。

 

「変更できるか」ではなく「どう変更するか」の視点

無期雇用派遣では、派遣会社が雇用主となるため、「派遣先を変えても雇用が続く」という特徴があります。そのため、単に「変えてほしい」と伝えるよりも、「どうすれば変更できるか」を一緒に考える姿勢が重要です。建設的な対話が、スムーズな環境変更につながります。

 

無期雇用派遣の安定性を守るための調整期間の理解

派遣会社には、あなたの雇用を維持する責任がありますが、新たな派遣先を見つけるまでには時間を要することもあります。すぐに退職や就業停止を申し出るのではなく、以下の点をふまえて相談しましょう。

  • 調整期間中の収入への影響
  • 派遣会社側の対応準備にかかる日数
  • 他の業務への一時配置など代替策の有無

「今すぐ辞めたい」となると、収入面や就業の継続に影響が出ることもあるため、余裕を持ったタイミングでの相談が大切です。

 

新たな派遣先が決まるまでの給与・雇用への影響

無期雇用派遣では、就業していない期間でも給与が支払われる場合があるのが大きなメリットですが、必ずしも全員が該当するとは限りません。以下のポイントを事前に確認しておくことが重要です。

  • 自社の契約条件や社内規定
  • 就業待機中の給与支払いの有無
  • 雇用契約の継続条件や制限

変更にともなう給与の扱いや雇用契約の取り扱いについて、疑問がある場合は、事前に担当者に確認しておきましょう。

 

派遣先変更ができなかった場合の選択肢

派遣先の変更を希望しても、タイミングや企業事情によってはすぐに対応できないケースもあります。しかし、無期雇用派遣という働き方の中には、変更以外にも状況を改善するための複数の選択肢が存在します。ここでは、現実的に取り得るアクションを紹介します。

 

派遣会社内での配置転換・業務内容の調整

現在の派遣先が変わらなくても、以下のような対応により、就業状況が改善されることがあります。

  • 部署異動や担当業務の一部見直しによる負担軽減
  • 派遣会社から派遣先へ調整を依頼することで、無理のない働き方を設計

 

就業環境の改善依頼(サポート部署の活用)

人間関係や職場の雰囲気などに課題がある場合は、派遣会社のサポート部署を活用することで、客観的な立場から職場改善を促すことが可能です。たとえば、

  • ハラスメントや業務過多への改善要求
  • 上司や同僚との関係調整のサポート

など、当事者だけでは解決が難しい問題に対しても、第三者の支援が期待できます

 

どうしても難しい場合の転職や紹介予定派遣への移行

環境の改善が難しい場合には、以下のような新たな選択肢を検討することも現実的です。

  • 別の職場への転職
  • 紹介予定派遣での再スタート(正社員登用の可能性も)

これらの方法は、キャリアの方向転換や安定的な働き方を模索する方に適しています

 

派遣会社との面談やヒアリングの活用方法

状況に悩んでいる際は、派遣会社とのコミュニケーションを密にとることが重要です。

  • 定期的な面談やヒアリングで希望や不安を共有
  • 新たな派遣先の提案や職場調整のきっかけにつながる可能性も

情報提供の積み重ねが、未来の選択肢を広げるカギとなります

 

まとめ

無期雇用派遣における派遣先の変更は、必ずしも簡単ではありませんが、理由や伝え方、タイミングを工夫することで実現できる可能性があります。変更が叶わなかった場合でも、派遣会社との連携や職場環境の改善といったさまざまな選択肢が用意されています

重要なのは、安定した雇用を維持しながら、自分に合った環境で長く働ける道を探すこと。状況を一人で抱え込まず、専門的なサポートを積極的に活用する姿勢が、より良いキャリア形成へとつながります

派遣先変更を含むキャリアの悩みや希望は、一人で抱えるのではなく、信頼できる派遣会社と一緒に考えることが大切です。エクシードジャパンでは、「無期雇用で長く働く」という願いを叶えるため、状況に応じた最適な職場提案と丁寧なサポートを提供しています。


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