無期雇用派遣

無期雇用派遣の社会保険加入条件と特徴|派遣社員が知るべき全知識を解説

無期雇用派遣の社会保険加入条件と特徴|派遣社員が知るべき全知識を解説アイキャッチ

無期雇用派遣で働く際の社会保険加入について、不安や疑問を抱える方は多いのではないでしょうか。正社員と同様の福利厚生があるのか、どの保険に加入できるのか、保険料の負担はどうなるのかなど、気になる点を整理して解説します。社会保険の制度と加入条件は、無期雇用派遣で安定した働き方を目指すうえで必ず押さえておくべきポイントです。

エクシート゛求人検索へ

▲エクシードで派遣の仕事を探す

 

 

無期雇用派遣でも社会保険に加入できるのか?

「正社員のように社会保険へ加入できるのか?」という疑問は、無期雇用派遣を検討する方の間でよく見られます。派遣という働き方でも安定した福利厚生を受けられるのかは、働き方を選ぶ上で非常に重要な判断材料になります。

 

無期雇用派遣は社会保険の対象になる

無期雇用派遣とは、派遣会社と期間の定めのない雇用契約を結び、派遣先企業で業務に従事する働き方です。この雇用形態では、派遣社員であっても以下のような各種社会保険への加入が可能となります。

 

  • 健康保険 → 医療費の負担軽減、傷病手当金など
  • 厚生年金保険 → 年金の受給、障害・遺族年金の給付
  • 雇用保険 → 失業給付や育児休業給付金の支給
  • 労災保険 → 通勤・業務災害時の補償
  • 介護保険 → 要介護時の支援(40歳以上)

 

派遣会社が保険加入の手続きを行うことが義務付けられているため、加入に関する対応は派遣先ではなく派遣元の体制に依存します。

エクシート゛求人検索へ

▲エクシードで派遣の仕事を探す

社会保険加入の条件とは?

無期雇用派遣であっても、全ての人が自動的に社会保険に加入できるわけではありません。以下の条件を満たす必要があります。

 

健康保険・厚生年金保険の加入条件

  • 所定労働時間が週20時間以上
  • 月額賃金が88,000円以上
  • 2か月を超える雇用見込みがある
  • 学生でないこと(例外あり)

 

雇用保険の加入条件

  • 31日以上の雇用見込みがある
  • 週20時間以上の勤務

 

労災保険・介護保険の条件

  • 労災保険 → 雇用形態に関係なく全ての労働者が対象
  • 介護保険 → 40歳以上かつ健康保険に加入していること

 

加入後の保険料とその負担割合

社会保険に加入することで保険料の支払いが発生します。派遣社員と派遣会社で保険料を折半するのが基本的な仕組みです。

 

保険ごとの負担割合

保険の種類 労働者の負担 派遣会社の負担
健康保険 約50% 約50%
厚生年金保険 約50% 約50%
雇用保険 約30% 約70%
労災保険 なし 全額事業者が負担
介護保険 約50% 約50%

 

保険料は毎月の給与から自動的に天引きされ、派遣会社が一括で納付します。個別の手続きは不要で、給与明細を確認することで負担額を把握できます。

 

社会保険に加入するメリット

無期雇用派遣で社会保険に加入することで、安定した生活と将来への備えを得られます。

医療・生活支援の充実: 医療費の一部負担軽減(健康保険) 傷病手当金、出産手当金などの給付 失業給付の対象となる(雇用保険) 老後や万が一の備え: 厚生年金による将来の年金額の増加 遺族年金、障害年金など ケガ・事故への備え: 通勤中や業務中のケガへの労災補償

医療・生活支援の充実:

  • 医療費の一部負担軽減(健康保険) 
  • 傷病手当金、出産手当金などの給付 
  • 失業給付の対象となる(雇用保険) 

老後や万が一の備え:

  • 厚生年金による将来の年金額の増加 
  • 遺族年金、障害年金など 

ケガ・事故への備え:

  • 通勤中や業務中のケガへの労災補償

 

これらの社会保険制度は、無期雇用派遣として働く人にも適用されるため、正社員と同様に安心して働くことができます。いざという時の備えがあることで、日々の就業やキャリア形成にも前向きに取り組みやすくなります。

 

社会保険に関する注意点とよくある誤解

社会保険制度は、無期雇用派遣で働くうえで大きな安心材料となりますが、制度への理解が不十分なまま働き始めると、「加入していると思っていたのに対象外だった」というケースも起こりかねません。
ここでは、特に多い誤解や注意すべきポイントを具体的に解説します。

 

登録しただけでは加入にならない

多くの人が勘違いしがちですが、「派遣会社に登録=社会保険に加入」ではありません

手続きや相談は派遣会社の担当者に行いましょう。

 

派遣先ではなく「派遣会社」が加入手続きを行う

社会保険の加入元は派遣先企業ではなく、雇用主である派遣会社です。手続きや相談は派遣会社の担当者に行いましょう。

 

就業状況が変わると資格喪失もある

例えば就業先が終了し待機期間に入った場合、雇用条件次第で保険の資格を一時的に喪失することもあります。契約内容や労働条件は都度確認が必要です。

 

社会保険が充実した派遣会社を選ぶには?

派遣会社によって、保険制度の運用体制やサポート内容には差があります。安定して働きたい方は以下のポイントを比較して選ぶとよいでしょう。

 

  • 加入対象となる保険の明記 → 社会保険の種類と条件を明記しているか
  • 有給休暇や育休の実績 → 実際に取得しやすい環境か
  • 休業補償の手当支給状況 → 傷病や育休中の支援があるか
  • 手続きや相談のサポート体制 → 担当者の対応や連絡のしやすさ
  • 研修やスキルアップ支援の充実度 → 長期的なキャリア形成ができるか

 

派遣会社を選ぶ際は、公式サイトの情報だけでなく、口コミや評判も参考にして、自分の希望に合った制度やサポートが整っている会社を見極めましょう。

 

まとめ|社会保険が整った派遣会社で安定した働き方を実現しよう

エクシート゛求人検索へ

▲エクシードで派遣の仕事を探す

無期雇用派遣は、派遣会社と期間の定めなく雇用契約を結ぶ働き方で、正社員に近い安定性社会保険制度の適用が受けられるのが大きな魅力です。


健康保険や厚生年金、雇用保険、労災保険など、一般的な福利厚生を享受できるだけでなく、スキルアップ支援やキャリア相談などを活用することで、長期的な成長も目指せます。


とはいえ、実際に加入できる保険や就業中のサポート内容は、派遣会社によって異なるのが現実です。そのため、自分に合った制度や体制が整った信頼できる派遣会社を選ぶことが、安定した働き方への第一歩となります。


 


 

社会保険の加入条件や福利厚生の違いを理解し、自分に合った派遣会社を選ぶことで、「安定」と「成長」の両立が可能になります。無期雇用派遣で納得のいく働き方を実現するために、まずは制度と仕組みを正しく知り、行動を起こしてみましょう。



関連記事